《個別指導 面接塾 2020年1月9日》
今日は、面接塾の仕事始め。
今月11に行われる仙台市内の公立中高一貫校を目指す受験生の最終調整を行う。彼らは全員小学6年生。昨年9月から月1回のペースで面接塾に通っている。毎回動画を撮るのが、小学生の半年は、大人の半年とは成長率が違う。
初回とは別人だ。
では、
東北初の面接塾では、具体的には、どんなことをするのか?
挨拶の仕方、入退室の方法、質問の答え方・・・当然!
しかし、このようなやり方だけでは合格に導くことは困難。
面接対策で一番重要なのは、塾生が自分自身を良く理解する事。
「自分は、何が好きで、何が苦手か?」
「どんな時が幸せか? 何をされるとイヤなのか?・・・」
塾生たちは、一つ一つ、私のなぜなぜ攻撃(笑)を受けながら、自分を掘り下げて、自分の特性や価値観、思い込みに気付く。
もちろん、入学試験だから、「なぜその学校なのか?そこで、これから何がしたいのか?」も言えなければならない。しかし、それは、後付けで良い。
最初に、知るべきことは自分自身なのだ。
さて、
入学試験は、大きく分けて3つ。学力試験・作文(小論文)・面接試験だが、
近年、偏差値の高い高校・大学で、面接がなくなる傾向にある。
しかし、私は、面接でその人を視る事は、重要だと考える。
なぜなら、人は、生身の人間から発せられる匂い、しぐさ、呼吸、指先や目の動きなどの一つ一つがその人を構成しているから。もちろん、言葉もだが、
言葉自体より、音量やトーン、タイミングの方が、よりその人を表現するのだ。
しかしながら、現実は、実際の面接官が私と同じような視点で、受験生を視ている時間も人員もない。評価シートに☑するのがやっと。
だからこそ、面接戦略が必要だ。
勝負は、ノックの音から始まる。その音の強さ、リズム感、音の濁り。
達人面接官は、ノックの音で相手の性格がわかるとも言われている。
次に、ドアを開ける。最初の「失礼します」の声。
視線は?
表情は?
姿勢は?
遠くから発せられる全体の印象は?
ドアを閉める後ろ姿はどうだ?
質問の答え以上に、これらは雄弁に語る。
内側にある自己理解という核に、笑顔やしぐさ・態度などの表衣を纏って戦う。面接は一瞬一瞬が勝負なのだ!
兎にも角にも、試験は11日。選考結果は17日。全ての塾生が、自分の力の全てを出せる事を祈る。